12月9日は皇太子妃雅子殿下の50歳のお誕生日。
謹んで心からお祝いを申し上げる。
今年、妃殿下のご体調に、漸くご快復の兆しが拝されることは、
国民にとって何よりの慶びだ。
妃殿下は、お誕生日に際しての「ご感想」を発表なさっている。
甚だ非礼ながら、その中からいくつかのお言葉を引用させて頂く。
「これからも、(東日本大震災の)被災者の方々に
十分な支援の手が差し伸べられ、
大勢の被災者の方々が安心して暮らすことができるようになるよう、
被災された方一人一人の幸せとご健康を祈りながら、
皇太子殿下とご一緒に、被災地の復興に永く心を寄せていきたいと
思います」
「世界において地球温暖化や生物多様性の減少が
現実の問題として進行して行く中、自然への畏敬の念を忘れずに、
自然とうまく共存していくことが、
今後ますます大切になってくるのではないでしょうか。
地球環境の恵みを将来にわたって享受できるよう、
自然環境を守り、地球上の限りある資源を大切にして、
持続可能な形での発展を達成していくために、
私たち人類の叡智を結集し
、力を合わせて取り組んでいかなければならないのではないかと
感じています」
「結婚以来20年余りにわたり、
天皇皇后両陛下に温かくお見守り頂いてきておりますこと、
そして、皇太子殿下に、この間、
いつも傍らでお支え頂いておりますことに心より感謝申し上げます。
日頃より、国民の皆様から私たちに温かいお気持ちを寄せて
頂いていることに、改めて心からお礼を申し上げます」
ご自身はいまだご療養中の身でいらっしゃりながら、
何と行き届いたご配慮か。
慈しみと聡明さに溢れたお言葉だ。
省みて、我ら国民には過ぎた妃殿下と申し上げて、
敢えて過言ではなかろう。
にも拘らず、そのご病身の妃殿下をバッシングして止まぬ、
一部の論者や週刊誌などの悪質かつ非礼極まる言説が
今も続いていることは、同じ国民として慚愧に堪えない。
皇室を敬愛するフリをしながら、
皇后陛下のご発言の捏造までするなど、
手段を選ばぬ理不尽な誹謗中傷は、ほとんど許容範囲を越えている。
皇太子妃殿下のご快癒を祈り、あらゆる「攻撃」から
妃殿下をお守りすることは、
真に皇室を敬愛する全ての国民の義務であろう。